ワキガは形成外科の専門領域

ミラドライなど色々な治療がありますが、当院は保険適応の超音波吸引法で治療しています。

費用

3割負担の場合

■超音波吸引法(保険診療)
両脇で総額 約40,000円

治療紹介

ワキガ(腋臭症)

ワキガ(腋臭症)
当院は開設以来、35年間に多数のワキガ治療を行っています。
ミラドライ、切除法、剥離法、フェザー法、吸引法など、色々な方法がありますが、当院は効果的な超音波吸引法を採用しています。
臭いが完全にゼロになるわけではありません。
今までよりも少なくなり、汗による日常生活への支障がほぼ無くなります。

【当院の治療の特徴】

  • 院長(日本形成外科学会認定専門医)が行います。
  • 超音波吸引法で治療。保険適応です。
  • 施術後のアフターケア重視。

ワキの汗

ワキの汗は2種類あります。
  • アポクリン腺から出る汗・・ワキガ(腋臭症)の原因
  • エクリン腺から出る汗・・普通の汗で、多い方が多汗症

保険適応治療で臭いの悩みを解決

人種差、風土、食生活等の影響で、日本人はワキの臭いが軽いです。 また、他人のワキの臭いに敏感です。
ワキガはコミュニケーションの障害になります。 当院では診察時に、臭いのレベルを次の5段階に分けています。
・レベル1
臭わない。ご本人だけが気にしている。
・レベル2
少し臭う。日常生活への支障なし。
・レベル3
強く臭う。日常生活に支障あり。
・レベル4
コートや上着を脱いで薄着になると臭う。
・レベル5
着衣のままで臭う。
※レベル3以上を手術治療の対象にしています。
手術治療は「治療のために、人様の体にメスを入れる」ことです。 効果が最大で、傷などの副作用が最小になるようにベストを尽くしています。 しかし傷は傷です。消えません。
臭いが軽度になり生活の質が向上するプラス面と傷などのマイナス面を考えて、超音波吸引法の治療適応を決めています。

施術の実際

  • 初診時
    臭いのチェックをします。 前日から、入浴、シャワーを控えてください。 1週間前から消臭薬は中止してください。 臭いがチェックできません。
  • 超音波吸引法の適応の場合は、術前血液検査を行います。
  • 施術当日は、朝に入浴、シャワーをして下さい。
  • 麻酔は痛みの少ない皮下脂肪層にします。 チクリとする程度です。
  • キズは約5~6cmで、しかもワキのシワの中に入れますので目立ちにくいです。 超音波吸引機(ソノペット)でアポクリン腺とエクリン腺を破壊し、洗浄・吸引を行います。 手術時間は約1時間です。 施術日は、月、火、金曜日の3日です。
  • 翌日は診察に来て下さい。
  • 1週間後に抜糸。
  • 以後の検診
    ・3週目の検診、傷を綺麗にするための創マッサージ指導
    ・1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後と1年目の検診
  • 普通は10回弱の通院です。 感染など予想外のことが起こった場合は、もう少し時間がかかる事があります。

超音波吸引法の特徴

  • 超音波吸引機の振動力で、アポクリン腺、エクリン腺を破壊します。 しかも、皮膚へのダメージは小さいです。
  • 出血は軽度で、施術当日、軽く圧迫するだけです。 翌日からガーゼを貼るだけです。
  • 2日目より、シャワーもOK。
  • 皮膚が茶色くなったり、薄くなったりしません。 軽い色素沈着が残る場合は色素沈着治療を行います。
  • 施術後のマッサージで柔らかくなります。
  • ワキ毛は少し減ります。
  • 皮膚の薄い方は、部分的に小さな穴があくことがありますが、軟膏を塗ると自然に治ります。 治りが悪い場合は修正します。
  • 従来の切除法などの方法と比べて利点が多いです。

超音波吸引法施術後の再発について

超音波吸引法施術後の再発
アポクリン腺やエクリン腺などは再生力が強く、ほんの僅か残っていても再生します。 再発しても日常生活で気にならない程度です。
もし気になる場合は、キズや皮膚が回復する1年後に再度施術します。
再発する割合は、切除法も超音波吸引法も同じで約10%です。

超音波吸引法のQ&A

Q: 痛みは?
ワキの皮下脂肪に麻酔をします。 チクリとします。 皮下脂肪の痛みは軽度で中学生でも可能です。 施術後の痛みは日常生活に支障がない程度です。
Q: なぜ保険適応なのか?
ワキガ(腋臭症)・多汗症は、形成外科の専門領域です。 院長自身も大学病院の形成外科に勤務している頃には数多く治療をしており保険適応でした。
当院では大学と同じ診療項目は保険適応で行っています。 超音波吸引装置は高価ですので、私費診療にするか保険診療にするかは医師の考え方であると思います。
Q: 内出血
手術後、内出血で肘まで青くなる事がありますが、自然に2週間ほどで消えます。 また手術後、少し傷口から出血することがあります。 時にはガーゼににじむこともありますが、心配いりません。 経過を診るために翌日来院していただきます。
稀に内出血が溜まる方がおられます。 その際は翌日に血を止める処置を行いますので、この場合は来院回数が増えます。
Q: 手術後の傷
手術の傷はワキのシワに沿って5~6cmできますが殆ど目立ちません。 軽い色素沈着が残る場合は色素沈着治療を行いますので、徐々に目立たなくなります。
しかし、傷は消えるわけではなく、傷は傷です。 小さい傷を気にされる方は施術を受けない方が良いと思います。 超音波吸引機はパワーが強く、皮膚の薄い方は部分的に皮膚に小さい穴があくことが稀にあります。 軟膏を外用していただくと自然に治ります。 もし治りが悪い場合は後日に傷を修正します。
Q: 妊娠に関して
手術自体は体に害がありませんが、麻酔の薬などは子供に良くありません。 妊娠している可能性がある時は延期してください。
Q: その他
術後、1~2ヶ月は腕を思い切り上にあげると腋の下が少し突っ張ることがありますが、時間とともに軽減します。 手術後、一過性に脇の皮膚が硬くなります。 術後3週目から朝晩、5分ぐらいマッサージをしてください。 硬さは自然になくなります。
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