ホクロ取り
ホクロ取り治療のポイントは
「単に取るのでなく、傷を残さず綺麗に取る」 ことです。
まず、ホクロの特徴をご説明させて頂きます。
ホクロは見た目よりホクロの根が広い場合や、周りにホクロの予備軍があることもあります。
ホクロより大きく取れば1回で取りきれます。しかし、傷が大きく綺麗ではありません。
綺麗にホクロを取るためには工夫が必要です。
当院の治療法には以下の3つがあります。それぞれの特徴をご説明します。
当院のホクロ取り法
- 炭酸ガスレーザー
- ルビーレーザー
- 形成外科的切除法
ホクロの根や予備軍も含めて、深い部分まで取りきれます。施術後は皮膚に小さな穴が開きますが、徐々に収縮して見えなくなります。ただし、大きく施術しすぎると、皮膚の収縮する限界を超えて、陥没した瘢痕が残ってしまいます。綺麗に取るには直径2mmが限界です。
ホクロの黒い部分のみに反応し、正常皮膚にはダメージを与えないレーザーです。傷の陥没もなく大きく施術できますが、炭酸ガスレーザーのように深い部分のホクロまでは無理です。深部まで取るためには数回の施術が必要です。
大きなホクロを綺麗に取る方法です。ホクロの切除、特に女性の顔の切除は、形成外科の専門領域です。形成外科医のいないクリニックは切除を行なっていません。当院は院長(日本形成外科学会認定専門医)が行います。ご安心下さい。レーザーで取るよりは綺麗ですが、軽度の傷ができます。
各治療法の特徴を生かして治療しています。具体的治療法をご説明します。
ホクロの大きさによる治療法
小さなホクロ
炭酸ガスレーザーで取ります。出血もなく、きれいにホクロの深い根まで取れます。完全にホクロを取るためにルビーレーザーも照射します。
少し大きなホクロ
中心部を炭酸ガスレーザーで取ります。周辺部はルビーレーザーで黒い部分を取ります。2つのレーザーの効果でホクロは小さく薄くなります。ホクロの予備軍が大きい場合は小さい黒い点が1ヶ月後に出てきます。その際は再度、レーザー照射を行ないます。この様に数回に分けて取ることで、傷を残さず綺麗に取れます。
大きなホクロ
レーザー治療の限界を超えています。形成外科の手技で切除します。切除したホクロは病理検査を行ないます。
痛み
レーザー治療は氷で皮膚を冷やして局所麻酔を行いますのであまり痛くありません。形成外科的切除法も同じように局所麻酔を行います。少しチクリとする程度です。
経過・再発
- 炭酸ガスレーザー
- ルビーレーザー
- 形成外科的切除法
2〜3日で黒いカサブタになり、1週間ぐらいで落ちます。傷は収縮して判らなくなります。傷を綺麗にするために最少の大きさで取ります。稀に再発する事があります。再度、炭酸ガスレーザーで取ります。最終的にキズが小さくて綺麗です。
炭酸ガスレーザーと同じように2〜3日で黒いカサブタになり、1週間ぐらいで落ちます。浅いホクロは1回で取れます。深いホクロは3〜4回の施術が必要です。
*通常、炭酸ガスレーザーとルビーレーザーを併用してホクロ治療を行います。
5〜7日目に抜糸します。1ヶ月〜3ヶ月は傷が赤いです。稀に、ホクロ予備軍から再発することがあります。この場合はレーザーで取ります。
日常生活の制限
どの方法も特に制限はありません。施術当日より洗顔や入浴は可能です。
- レーザー治療の場合
- 形成外科的切除法の場合
・化膿止めの軟膏を1日に2回塗布してください。自然にカサブタが落ちます。
・施術後は1ヶ月〜3ヶ月は傷が赤いです。この間はUVカットのファンデーションやテープで隠して下さい。
個人差がありますが、数ヶ月で消えます。
・キズが落ち着くまでは少し時間が必要です。
・施術後3週目より、創部のマッサージを行ないます。
●レーザー治療(私費)
●形成外科的切除法(保険適応)
病理検査が必要な場合は保険適応です。
病理検査代など諸費用を含めて、3割負担の場合は
*病理検査
切除したホクロが悪性でないか、また、完全に取り切れているかを調べる大切な検査です。
当院から切除したホクロを専門の病理検査医師に依頼して調べます。